AIで全部やる時代に“個性”ってどうやって守る?
この記事でわかること
- AI活用で“個性”が消えるリアルな現場感
- 個性が消えることの本当の怖さ
- AI時代の自分らしさの守り方・実践例
- AIを「使われる側」から「使いこなす側」へ変わるヒント
導入:なぜ今このテーマを書くのか
AIが恐ろしい速さで発達して、今やAIのない世界なんて考えられないほど世間に浸透しました。
「こんなの人間じゃなくてAIに全部やって貰えばいいじゃん!」
そう思うことが増えたきたのも事実。
ですが便利さには感嘆させられる一方、だんだん違和感を感じるようになってきたんです。
たとえば筆者の大学ではオンデマンドで会計の授業があり、私は真面目に全て講義内容と照らし合わせて課題に取り組んでいたのですが、周りの友人のほとんどがAIを使って課題に取り組んでいました。
それを知ってもちろんがっかりしたんですが、そんな状況に形容し難い”違和感”を感じたんです。
たかが大学の課題でも、一人一人アプローチの仕方は異なり、ミスもするところも違う。
でも、それを含めて”個性”だと思いませんか?
実は、私自身も便利さに負けてAIに頼ったことは何度もあります。
でも、やっぱりどこかで「これって自分の答えじゃないしな…」と引っかかってしまうんです。
最初はAIの利便性に感動していましたが、そこには”個性”が消失していることに気づかされました。
これからさらにAIが生活に入り込んでくるのにつれて、「個性の消失問題」はますます話題に上がってくるはず。
早くもその違和感を感じているあなたも、ぜひ一緒に”自分らしさ”について考えてみませんか?
具体的エピソード:どんな場面で個性が消えた?
1.「AIで考えたLINE返信が“自分らしく”なくなった話」
最近、友達へのLINEの返信に迷ったことがあったんですが、ふと「ChatGPTに相談してみよう」と思い立ちました。
「こういうときは何て返せばいい?」とAIに聞くと、すごく丁寧で角が立たない模範的な文章を提案してくれたんです。
そのままコピペして送ったところ、「なんか今日の〇〇、やたら真面目じゃない?」と返されて、ちょっと笑ってしまいました。
確かに、普段の自分ならもっと軽くツッコんだり、ちょっと砕けた言い方をするはず。
AIの答えは間違っていないけど、送ったあとに「これ、本当に自分の言葉だったかな?」と少しモヤモヤしたのを覚えています。
2. 「レポート課題をAIで出したときの違和感」
大学の課題で「自分の意見」を書く欄があったとき、
面倒になってAIに「このテーマについて自分の意見っぽくまとめて」と頼んでみたことがありました。
納得感のある文章が一瞬で出てきて「すごい!」と感動した反面、あとで読み返してみると
“確かに正しいけど、自分が本当に言いたいことはこれだっけ?”と疑問が残りました。
提出はしたものの、「AIの“正解”に頼った結果、どこか自分の個性や考えが薄くなった」気がして、なんとなく胸の中に引っかかるものがありました。
3.「AIで記事を書いたら“自分らしさ”が消えた体験」
ブログの記事ネタが浮かばなかったとき、AIに「おすすめのタイトルや構成を教えて」と聞いてみたことがあります。
提案された見出しや例文を組み合わせて記事を書いていくと、どんどん効率よく進む反面、“自分らしい言い回し”や“言葉のクセ”がどんどんなくなっていく感じがしました。
公開してから読み返してみると、「これ…確かに分かりやすいけど、私の記事っぽさが全然ないな」と気づいて、
便利すぎるAIの裏で、“個性”がどこかに埋もれてしまったような感覚になりました。
こうした体験を通じて、AIは確かに便利だけど、“自分らしさ”をどうやって残すかが今後ますます大切になる気がしています。
なぜそんなことが起きるのか
ではなぜ、これらの体験のほぼすべての場面での便利さの裏腹で、得体の知れない”違和感”が胸のうちに残るのでしょうか?
結果的に生活は豊かになっているのだから、後ろめたさを感じる必要はないはずです。
ですが、これらの体験のすべてに共通して言え、一般化できることがあります。
それは、AIは「正しさ」や「効率」を与えてくれるけど、”自分らしさ”や”感情”までは代わりに伝えてくれないということ。
どんなに便利でも、「自分はどう思う?」「この言葉は自分の本音か?」という感覚を大事にしないと、気づいた時には“自分自身”が薄れてしまう。
だからこそ、”AI時代の今”、”自分の言葉で”、”自分の個性を”残すことが大切なんだと感じました。
じゃあどうしたらいい?
1. 「全部AI任せ」はやめて、一度は“自分の考え”を出す
AIは超便利だから、つい最初から最後まで任せたくなるけど、それだと“自分らしさ”がどんどん薄まっていく気がします。
最近は、何かを書くときはまずは自分の頭で考えたり、メモアプリに思ったことをそのまま書き出してみることにしています。
そのうえで、「ここはうまくまとめられないな」と思う部分だけをAIに頼るようにしてみたら、文章全体に“自分の感情”や“クセ”がちゃんと残るようになりました。
2. 大事な人や大事な場面では“絶対に自分の言葉”で伝える
いくらAIが的確な文章を作ってくれても、大事な人へのLINEや、どうしても伝えたいメッセージは“自分の言葉”で書くのが一番だなと感じます。
例えば恋人や友達に何か伝えるとき、「これって本当に自分の気持ち?」と一度自分に問いかけてみる。
時間がかかっても、“自分らしさ”が伝わる方が、きっと相手にも気持ちが届くと信じてます。
3. “自分らしさ”を残すためのマイルールを決める
AIの提案を使うとき、最近は「必ず1つは自分なりのアレンジや意見を加える」というルールを作りました。
例えば、AIがまとめてくれた文章の中で「これ、自分ならこう言い換えるな」と思った部分は迷わず書き換える。
AIのままだと誰が書いても同じになるけど、“自分の一言”をプラスするだけで急にオリジナリティが出る感覚があるんです。
4. “個性”と“AIの便利さ”のバランスをとるコツ
結局、一番大切なのは「便利さに溺れすぎない」こと。
自分でこぐから前に進みます。
急いでいるときや、どうしても文章がまとまらないときはAIに頼りつつ、
大事な場面や“自分を表現したい”ときは、ちゃんと自分の頭と心を使う。
このバランスを意識するだけで、「自分らしさ」を取り戻せた気がしています。
まとめ
こうした小さな意識や工夫を積み重ねることで、AIの便利さを活かしつつ、“自分だけの個性”をちゃんと守っていきたいと思っています。
AI時代だからこそ、”自分らしさってなんだろう?”って考えることに意味がある。
ここまで読んだ上で、あなたはどこまでAIを使い、どこまで”自分らしさ”に頼ろうと思いましたか?
この記事が、あなたの”個性”を取り戻す一助になればとても嬉しいです。
この記事を書いた人

AI活用アドバイザー / 青山学院大学経営学部
「AIって難しそう…」と感じる中小企業や初心者に向けて、業務効率化・自動化のヒントをわかりやすく発信中。
ChatGPTなど最新AIツールの“実用ネタ”を、現場目線で日々まとめています。